もしかすると、CO2削減にはクリーン水素の利用が一番の近道、と勘違いをされていませんか? 水素は、製造や運搬・保管に多量のエネルギーを消費するので、コスト負担はもとよりCO2削減が進むほど社会エネルギー不足に陥るジレンマがあり、水素に頼るカーボンニュートラルには多難が伴います。
製鉄業は、日本や世界のCO2排出量の約10%を占めるHard-to-Abate業界です。欧州勢を筆頭に水素利用によるCO2削減に挑んでいますが、その先にはエネルギー不足の崖が待っています。 そこで、弊社は、水素に頼らない脱化石燃料型高炉による省エネルギーなカーボンニュートラルを目指すSimpLE (Smart iron-making process for Low Emissions)をご提案します。
水素を使わずに「Step1で石炭使用量を半減してCO2を4割以上削減し、Step2で石炭を廃棄資源に替えることで化石燃料CO2を8割以上削減」し、「Step3で廃棄資源由来も含めて5割のCO2を海上搬送し適切地に永久貯蔵することでΔ3割のNegative Emissions」の実現をめざします。
「既存設備を活用し、原料炭を始めとする石炭を徹底的に減らして循環資源を活用するので、CO2削減と省エネや製造費を両立」できることが最大の特徴です。
地球温暖化を止めるには、途上国も含めて採用できるCO2削減策かどうか、その効率性や合理性(CO2削減率、エネルギー効率、経済性)が、先駆者に問われています。
どうぞ、一旦立ち止まり、水素依存しないCO2削減に進路を進めてみませんか。